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MMT理論の結論

2020.12.12

MMT理論では、主権通貨国は自国通貨を自在に発行できる。財源が無くともキーストロークで政府の支出が調整でき、通貨不足に陥る事は無いので、予算と賢い支出でバランスを保てる限り、いくらでもお金は作り出せる、破綻はしない、ハイパーインフレにもならない。国の借金は民間の黒字なので、「負債を恐れるな!」が結論です。

だから日本は借金を増やし続けても強気でいるのかもしれません。更にこの書籍では、金融政策だけでは行き詰まるので、財政支出が必要だと書いてます。アベノミクスでは、金融政策にだけ、力を入れ過ぎたので、失敗に終わったとも書かれており、現政権も分かっているかのように、今、正に菅政権は73兆円もの財政支出をやろうとしています。

 

ではここでキーストロークとは何なのか解説していきます。お金の借り手は信用力、準備預金などの制約がありますが、貸しては、借り手の口座に金額を帳簿に書くだけなので以前は「万年筆マネー」と呼ばれていました。今はコンピューターのキーボードでデーターを打ち込むので「キーストローク」と表現しています。

 

主権通過国とは国家主権のもと自国の不換通貨を発行し、変動相場に基づいて通貨体制を維持している国です。逆に非主権通過国とは外国通貨を用いてる国家、交換のために外国通貨や貴金属を準備しなければならない国家です。後者は独自にお金を増やせないので、デフォルト(破綻)してしまうんです。

 

 

雑談ですが、「万年筆マネー」とはノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・トービンが創り出したものです。彼はMMT経済学者ではありません。

受け入れるとこは、受け入れますが、僕はMMT理論の全て鵜呑みにしようとは思っていません。